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2017-08-19

究極のドM

アタシはフラメンコ歴12年目の18歳。でも最初の4~5年は、ほとんど遊んでいた。生まれながらの演技派と言われているアタシは大人を騙すのが得意で、足が痛いと言ってはフラメンコシューズも履かずに、スタジオ内を走り回っていた。そんなアタシに転機が訪れたのは小5の夏。通っていた教室の子どもクラスが無くなり、近所に出来たフラメンコ教室に通うことになったのだ。その教室の先生は、大胆な先生で、セビしか踊れないアタシに「新人公演に出よう」と言ってきた。新人公演を知らなかったアタシは「うん」と答えてしまい、それで中1の夏に初ソロが新人公演という大胆なことをやってしまったんだった。
その頃からフラメンコにはまり、高1になった時には、将来はフラメンコの道を歩きたいと考えるようになっていた。また新しい教室へ移った。その教室は素晴らしい先生がそろった教室で、たくさんの劣等感を味わった。「その表現気持ち悪い」なんて厳しい言葉が飛んできた時は「もう無理だ」と思った。何度出来ない自分に腹を立てて悔し涙を流してきただろう。そんな挫折ばかりの3年がもう終わる。
高校を卒業したらスペインへフラメンコ留学をするのだ。またいっぱい泣くと思う。でも泣いたら笑えばいいのさ! そんな風に強くなった。だってアタシは「けなされて伸びるタイプ」だって最近気がついたから。ドMじゃなくちゃフラメンカやってられない。アタシは究極のどM女。ジプシーのように逞しく生きるんだ!

(東京都・こたまご/18歳)

パセオフラメンコ20107月号 掲載

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