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2017-08-31

あごを引いたら見えたもの

実はフラメンコはもう3年程お休みしています。義母の介護や、夫のリストラで、習い事に出掛けるのが心苦しくなったからというのが表向きの理由でしたが、それらはそんなに重要ではありませんでした。一番の原因は、踊るのが楽しくなくなったからでしょうか。
習い始めたころは、楽しいだけだったフラメンコ。下手くそでも楽しかった。前回習ったところをすっかり忘れていても、動きがカエルのようだと笑われても、レッスンの日が待ち遠しかったのです。それが、上達するにつれて苦しくなっていきました。フリを覚えるだけでは許されなくなり、上手く踊らなくてはいけなくなったからです。タブラオに立つことになれば、数日前からプレッシャーで具合も悪くなりました。私はその苦しさを克服するのではなく、家庭の事情を言い訳にして逃げたのです。
しかし、やめてからもいつも心にはフラメンコがありました。サンキューのかわりにグラシアスなんて言っちゃったり。大切なのは理屈よりもアイレだと感じたり。軸がぶれてはいけないことも、コンパスがしっかりしているから遊びも許されるということも。フラメンコで習ったことはそのまま生きることにつながっていました。胸張って、あごを引いて、呼吸を整えたら楽しそうに踊ってる私が見えました。急にフラメンコが恋しくなりました。一度は逃げた私だけど、もう一度頑張ってみよう。来週私は半分忘れかけたセビジャーナスのクラスに参加します。

(神奈川県・まひな/35歳)

パセオフラメンコ20117 掲載

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