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2017-08-10

晩秋の畑にてんてんと

 あれは4年前そろそろ霜の降りる頃、朝ガレージをみるとなぜか車の扉が開いている。変だなぁ?車内を調べてみると、ない!ないっフラメンコ1式が。やられた!車上狙いだ!
噂には聞いていたけど、まさかこんな田舎で?暫し頭真っ白。どうしよう。そこへ近所のおばさんが「わたいの畑に何かばら撒いてあるけど、あんたのと違うか」聞くと同時に 駆け出した私の眼前に、点々と散らばるフラメンコグッズは明け方の雨に濡れ泥まみれ。
夢中で拾い集める私の背中に、おばさん達の怪訝そうな視線が。そう!秘密だったんです!封建的な田舎で派手なことはタブー。衣裳を洗濯してもこっそり風呂場に干してました。  家人からも「頼むから地元では踊ってくれるな」と申し渡されていて、諦めていました。泥まみれのファルダを洗い、買ったばかりの白いレースのアバニコはそっと陰干しに。(ケースに入れておいて、ほんと良かった)サパトスは新聞紙詰めて日影に干しました。
 今では衣裳は堂々と外に干すようになり、派手なので「それ何?」と聞かれる事も度々。 よってフラメンコ広める良いきっかけができ「また機会があれば躍らせてよ」と頼めます。 お陰で時々声かけてもらい 地元の老人ホームで踊るようになりました。災い転じて福?  あの時は「何で??」と思ったけど、あれからよりフラメンコに邁進した気が、します。  車上あらしの件は災難だったけれど、何が幸いするか解らない。だから人生面白いよね。
(三重県 うらら 妙齢 )

 

<パセオフラメンコ2009年10月号 掲載>

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