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2017-08-14

かかわり方は、いろいろなんだ

いつもより腰が痛いと思い始めたのは、20も半ばを過ぎた頃でした。でも腰痛ぐらいよくあることだと思って、病院には行きませんでした。病院へ行く気になったのは、歩くのも辛くなってからでした。さすがにおかしいと思った時には、私の体はもう手遅れでした。脊椎の病気だと診断され、治療の甲斐なく、右手と右足がほとんど動かない体になりました。フラメンコをやめなくてはならなくなりました。
泣きながら何とかやめずに済む方法を考えましたが、右手が動かないのではアバニコは持てません。カスタネットも鳴らせません。サパテアードも踏めないのでは、諦めるしかありませんでした。仲間に道具や衣装を譲りたいと言うと、カスタネットだけは持っているよう勧められました。4本の指を使ったリの音は出せなくても、タピタピと打つことはできたからです。それがリハビリになると言われました。
私は言われるままカスタネットだけは持ち帰り、それから一年間毎日カスタネットを触っていたら、ゆっくりではありますが、リの音が出せるようになりました。お医者さんも驚く回復力でした。残念ながら完治はしないこの病気。二度と踊ることはできませんが、一番の効果はフラメンコとつながっていると思って頑張れた私の気持ちでした。フラメンコとの関わり方はひとつではないことに気づき、毎日CDを聴きながらリズムを刻んできました。おかげで明るく身体の回復ができました。次はカンテを習ってみようと思っています。春になったら、カンテ教室を探します。

(山梨県・ジュリア・30歳)

 

<パセオフラメンコ2010年2月号 掲載>

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