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2017-08-17

アレグリ効果

発表会を目前に毎日のように自主練をしていた3年前。練習に明け暮れる日々の中、私は体の異常に気付きました。甲状腺の病気でした。微熱が続き、常に気分は悪く、喉がボコッと腫れました。突然目眩に襲われ、その場でうずくまってしまう事も度々あり、このまま死んじゃうのでは?と不安でいっぱいでした。あの不安を乗り越えられたのは、それを感じる暇もない程の超難しいアレグリアスがあったお陰です。
覚えの悪い私に仲間が何度も同じことを教えてくれました。個別レッスンまでしてくれました。教えてくれる人、それについていく人。その熱に押され、私は欠かさずレッスンへ通いました。発表会を諦めるという事は考えませんでした。皆の頑張る姿と、合間のおしゃべりに心を救われ、帰り道の方が体が楽になっていました。幸いなことに私の病気は亜急性で大したことなく治まりました。療養をきっかけにフラメンコは辞めてしまいましたが、あの時の「気持ちで負けない」精神は、確実な自信となって私の中に残っています。フラメンコをやっていなかったらあのまま寝込んでいたかもしれません。
当時の仲間に「治ったなら戻ってきなさい」と言われますが、二度とあの苦しみは…と尻込みをしている私。でもアレグリアスの曲を聴くと「もったいない!」と血が騒ぐ私もいます。勇気を出してみようかな? 捨てられなかった衣装やシューズは今もフラメンコを好きな証。今、ゆっくり楽しく悩んでいるところです。

(神奈川県・ありし/年齢はナイショ)

パセオフラメンコ20105月号 掲載

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