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2017-08-23

小悪魔と呼ばれる日まで

幼少の頃より一度もモテたことのなかった私。唯一男性から告白らしいことを受けたのは、中2の時の「クラスの中で3番目に好き」これだけ。「ひどい! せめて2番にして!」と初恋の男の子に攻め寄った甘酸っぱい思い出。ある日私は、このままではいけないと思った。小悪魔と呼ばれる女になりたい。一度でいい、男を手のひらで転がしてみたい。そんな夢を抱えて叩いたのが、今のフラメンコ教室の門だった。
フラメンコはセクシーになるらしい。小悪魔になるにはピッタリじゃないか。入門から3年間。一度も休まずレッスンに通った。信号待ちではお尻の穴を引き締め、歩くときは体重移動に気を使い、伸びをする時は肩甲骨を寄せてマノを巻いた。その甲斐あって、私の身体はてきめんに変化した。体脂肪率は半分に減り、しなやかな筋肉が全身についた。が、その筋肉は、長年溜め込んだ脂肪が落ちないよう、ガードするようについてしまったようだ。
おかげ様で、ついたあだ名は「おっかさん」。二十歳にしておっかさん? セクシーになるために始めたフラメンコ。どこで間違えたのか? 男性を手のひらで転がすつもりが、先日、ほのかな想いを寄せていた男性に「走るより転がった方が早いでしょ」と笑顔で言われた。確かに私はフラメンコに適した立派なお尻だ。そうか、手のひらで転がすのがダメなら、次は尻に敷いてやろうじゃないの。まだまだ小悪魔への道のりは遠い。ただ今3度目の正直目指して新しい恋に挑戦中。

(神奈川県・マーシャ/21歳)

パセオフラメンコ201011月号 掲載

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