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2017-08-27

シャボン玉より男前道

陽だまりのリビングで紅茶を飲みながら午後にはケーキを焼いたり、編み物をしたりそんなほんわかとした笑顔が優しい、シャボン玉があたりに舞っているようなママの姿。そしてフラメンコを優雅に楽しむ主婦。これは「こんな女性になりたい」と私が思い描いた夢でした。ところがです。あれやこれやでシャボン玉ママへの道も、バイレ道もなかなか思うように進まず、やきもきしながらほんの出来心で手を出してしまった打楽器。目の前に開けてしまったのは堂々たるカホン道でした。
無謀にも踊り伴奏の道に足を踏み入れ、師匠はもちろん、フラメンコの諸先輩バイレ、ギター、カンテの方たちに温かく厳しく見守られ、日々必死でコンパスを手に頭に身体に叩き込み、恥をさらしながら数々のヌメロをすごい勢いで駆け抜けました。あれから4年、今もなお錯綜を続けるも、現在は心で奏でたいなどとクォリティアップを目指す今日この頃。そういえば、昔から私がいただく誉め言葉は「男前」でした。「シャボン玉ママ」になろうとは、私以外の誰もが思っていなかったのです。
そんなことから得た教訓「人は他人にはなれない」でも、男前も悪くない。ギターやカンテの方とのコミュニケーションは、もし女性的な女性であったなら、踊りだけやっていたなら、こんなに早くには生まれなかったと思うから。予定どおりに進んでいたら出会うはずのなかった人たちとの出会い、関わり。今となっては、私にとってかけがえのない財産です。

(神奈川県・アーニャ/40歳)

パセオフラメンコ20113月号 掲載

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